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セルフキャリアドック導入推進、キャリアコンサルティング、及び有料職業紹介事業を通じて、「人」にかかわる様々な課題解決にワンストップで取り組んで参ります。

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21. マーク・L・サビカスの理論(1)~「構成主義」~

 キャリアコンサルタントの養成講座や、更新講習でも必ず出てくるマーク・L・サビカス(Savickas.M.L 1947- 以下、サビカス)は、おそらく現在の日本のキャリアカウンセリングに最も影響を与えている学者であると言えます。
特に「構成主義」や「ナラティブ・アプローチ」といわれる考え方は、極めて現代社会に適合しているものであると言えます。
(詳細は割愛します。ご興味のある方は検索してみてください。)

 「構成主義」とは日本マンパワーのキャリアコンサルタント養成講座のテキストでは「個人がどのように物事を認識するかに焦点を当てる」ことと説明しており、サビカスは「人は職業行動と職業経験に『意味』を付与することにより、自らのキャリアを構成する。」と主張しています。
当方が所属するJCDAの掲げる経験代謝の考え方も、このサビカスの主張に沿ったものです。
 
 これは、「キャリアの解釈は極めて主観的であるべき」とする当方の理解にも合致します。つまり、キャリアの本質は履歴書や職歴書に記載されている客観的事実(=いわゆる「外的キャリア」。巷のコンサルはこちらのみで人を判断するのが得意な模様ですが。)よりも、その客観的事実をどのようにとらえるか?で肯定的にも否定的にも解釈できるというものです。

 但し、現実の転職・再就職や学生の就職の場面では、特に入口の部分ではこの「客観的事実」によって、選考の土台に乗るかの「ふるい」にかけられているのもまた事実です。よって、その「解釈」を、募集元の企業側に「正しく」伝える仲介者が必要になってくるかもしれません。

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