20. L・サニー・ハンセンの理論(統合的人生設計6)
【課題6:個人の転機と組織の変革に対処する。】
文章にすると簡単な命題ですが、これを社会人人生の生涯にわたって実践し続けるのは、かなり難易度の高いことです。
そもそも、優秀な方々が集まる大企業(社名は伏せますが)ですら20年~30年のスパンで考えると、変化に対応できず衰退してしまうような物騒な時代です。これを一人の個人で実践するのは本当に至難の業です。
ですが、考えてみると、どんなに優秀なキャリアを積んだ方でも、すべてがうまくいく順風満帆な社会人人生はあり得ません。先述のようにキャリアは転機の連続です。これは防ぎようがないので、大事なのは「転機にどのように対処するか」です。
加えて会社員や組織に属する皆様の場合は、本人の好む好まざるにかかわらず、組織の論理や政治に左右されるケースが結構あります。
当方の日常業務でも「私は会社を辞めるつもりは無かったのに・・・」「最後まで勤めるつもりだったのに・・・・」といったコメントを伺うことは日常茶飯事です。
ではどのように対処するかですが、無論、巷の自己啓発本やマニュアル本に頼っても結構ですが、当方は日経新聞の「私の履歴書」をおすすめしています。ご存知の通り毎日掲載されていますが、何気なく目を通すのと、各種のキャリア理論を念頭に置いて読むのとでは、腹落ち感が全く異なると思います。