16. L・サニー・ハンセンの理論(統合的人生設計2)
【課題1:グローバルな視点から仕事を探す】
ハンセンは、「それまでの職業選択の理論は『興味』『能力』『価値観』を重視しましょうといった自身の『内面』に偏ったものになっているのでは」と疑問を投げかけています。
その上で、自分自身のニーズを満たすことと合わせて、世界や社会の課題を解決する援助ができるかどうかを考えるべきであると述べています。
ここで「グローバル」という言葉がピンと来ない方も多いかと思いますので、「社会的な視点から仕事を探す」と言い換えたほうが良いかもしれません。
原則、世の中のあらゆる仕事には、必ず何らかの社会的ニーズがあるから存在するはずです。金銭を支払って解決して欲しい顧客がいるから発生しているはずです。よって、この点はあまり深く考える必要はないかもしれません。
が、現実として闇バイト、不正、嘘、あるいは強欲な拝金主義のニュースや事例に触れるたびに、各人が各々の仕事の意義を日々確認する必要があるのではと痛感する次第です。
さらに、職業選択やキャリア構築においては、自分自身のニーズを満たすことにとらわれすぎると、得てして良くない結果を招くことも多いようです。(実務経験から得た教訓です。)