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11.ナンシー・K・シュロスバーグの理論(「イベント」と「ノンイベント」)

ナンシー・K・シュロスバーグ(Shlossberg.N.K. 1929~ 以下、シュロスバーグ)はキャリアというものを、「転機」(Transition)の連続であると考え、様々な見方を提示しています。

この転機の定義には2つあり、1つ目はシュロスバーグが「イベント」(event)と分類しているもので、予期していた転機(例、入学、卒業、就職、結婚、出産など)と、予期していなかった転機(例、失業、転勤、事故、離婚など)の2パターンあります。

もう一つが「ノンイベント」(non-event)と定義しているもので、期待していたことが起きなかったという転機(例、再就職できない、結婚できない、期待通りに昇進できない 等)のことを指します。

いずれにせよ、「キャリアはこれらの転機の連続である」というシュロスバーグの考え方に異論を挟む方はおられないかと思います。さらに、キャリアカウンセリングの現場において焦点になるのは「予期していなかった転機」と「期待していたことが起きなかったという転機」の場合です。

この2つの転機に遭遇した時に、どのように対処するかによって、いわゆるキャリア・ディベロップメントが形成されると言っても過言ではありません。(安っぽい会社はキャリア・ディベロップメント=年収増加の文脈で乱用していますが。)

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