8. ジョン.D.クランボルツの理論(学習経験)
人は何歳になっても学習する必要があるのは申すまでもありません。(しかしながらそうでない人も散見されるのも事実ですが)。
クランボルツは学習のタイプを「道具的学習経験」と「連合的学習経験」(もう少し分かりやすい日本語訳が欲しいところですが・・・)の2つに分けています。各々の詳細は検索、もしくは専門書を紐解いてみてください。
当方が注目しているのは後者の「連合的学習経験」です。日本マンパワーのキャリアカウンセラー養成講座では「感情的に中立だった出来事が特定の感情と結びついたときに起こる」と記されています。
であれば、会社員にせよ事業家にせよ社長にせよフリーランスにせよ、働く人のキャリアは、この連合的「学習経験」の連続に他なりません。
無論、キャリアカウンセラーやキャリアコンサルタントは、相談者(あるいは求職者、人材紹介でいうキャンディデート)の「先天的資質」と「環境条件や出来事」を変えることはできませんが、この学習経験(当然ながらプラスに働く形での)を支援することはできます。
社員の定着に課題のある企業を眺めると、管理職(もしくは上長)や人事部門にこの理解があれば、形だけでない人材開発や組織開発が進むと思う次第です。