28. ダグラス・T・ホールの理論⑤
「キャリアとはプロセス(仕事に関連した経験の連続)である。」
補足をするならば、「結果だけではない」ということです。
結果だけにフォーカスしたキャリアはおそらく退屈なものになると思いますし、持続しないケースが多いようですし、右肩上がりの時代が終わった日本社会では、より鬱蒼としたものになるでしょう。
(昨今の当方の業務で、企業における人事評価の場面で「結果だけでなくプロセスも見ましょう」というお題目は今まで何度も耳に入っていますが、本当に実践できている所は少数です。)
上記で言うところの「プロセス」は、JCDAの「経験代謝」の考えにも相通ずる所があり、当方も激しく共感する部分です。
いずれにせよ、「仕事に関連した経験」をしないと「キャリア」を構築することができないのは言うまでもありません。その観点で言うと、昨今の「リスキリング」の評価は非常に難しいのではと実感しています。(無論、リスキリングそのものは絶対必要ですが。)